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刑法総論講義
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| ジャンル: | 本
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| セールスランク: | 47005 位
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| 発送可能時期: | 通常24時間以内に発送
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| 参考価格: | ¥ 3,780 (税込)
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実務に有益
同じ平野博士の御弟子さんである理論派教授の本は,読んでいてすきっとします。
理屈で割り切っているためです。
しかし,裁判実務で通用する主張を展開しようと思うなら,選択すべき本は別です。
本書は,裁判例が何を重視しているかを大変わかりやすく解説しており,
実務においてとても役立ちます。
旧司から新司へ
刑事法については、これだというのが、ビジネスマンには必要。
だが、本書ではないようだ。
国民刑法ということを盛んに主張している前田先生の大著。
思想的には賛同できるのだが・・・
○ 福田平愛弟子井田による目的的行為論復活の野望、目立ちたがり秀才山口の構成要件
不要説、だるいだけのDNQ大谷など。
勝手にしろといいたいぐらいの総論的状況のなかで、
ライバル西田が、コンパクトで鋭い総論を出した。
以上により、前田総論は、もう改訂する時期がきている。
(欠点)
自己主張に急で、反対説へのめくばりが鈍っている。
判例一辺倒では、進化しない。
手続法からの見方が乏しく、立体的ではない。
(いいところ)
かつての旧司時代はもっとも読まれていたテキスト。いまでも多数説。
前田説は、線形の総論。平面幾何と足し算と引き算の世界。
ゆえに、わかりやすい。刑法の大衆化に貢献した。
(しかし、何度読んでも、刑事法の立体構造を理解できないだろう。)
むかしむかし、団藤のまねしかしなかった大塚仁が猛威を振るっていたとき出現した
初版は、狂喜をもって迎えられたし、歓喜した受験生も多かったはず。
あれから幾星霜。
骨格は、解釈の客観化というか団藤の定型説の進化形。
大著「可罰的違法性」しかなかったボクらの学生時代。法学部のやつの本棚でみて
すげーあついなと思った記憶あり。
その後、金融で法律とお友達になり、
平野団藤とか教わってお勉強。
そのまま書いたかななどと思うぐらいで、親切だなあと思ったことあり。やっぱり秀才。
刑罰論が弱いのは、相変わらず。
行刑や更生については、研究が行き届いていない。
それゆえにこそ、著者の主張する国民刑法の実質が、あいまいな基礎の上に立っていると、 私立系からとくに批判されるのかな。まあどうでもいいけど、ウチで使ってる
弁護士さんは評価してるひともいる。
著者は、いま政府審議会で大活躍中。一種の公定学説になりはじめているし、
重厚さも出てきているように思う。
罪を憎んで人を憎まず
罪を憎んで人を憎まず、これがいかに難しいか?なぜ刑法は行為者を罰さず、行為、結果を罰するのか。日本のテレビ特にワイドショー、情報バラエティーを見ていると、容疑者を絶対の悪として、容疑者を不当に貶めるコメントやシーンが多々あります。
まず犯罪をしたものを悪いというのではなく、行った行為を論証していくことで裁くことから刑法は始めるべきです。
横書きで新派、旧派、行為主義、法益侵害主義を細かく説明しているのはいい教科書だと思います。
丁寧な説明
著者は首都大学東京の教授で、刑法を専攻しています。
本書の特徴として、説明が全体的に見て非常に丁寧です。本文だけで523頁もありますが、理由付け、具体例や図表を豊富に取り上げたためであり、薄いけれど説明不足の本より使いやすいと思います。コアとなるアイデアについては、脚注も含めれば何度も何度も触れますので(表現の仕方や例を変えて、脚注に現れることが多いです)、一回通読するだけでもかなり力がつくと思います。また、判例の紹介も、類書が1,2行しか触れないのに対して、本書は注も含めれば事件の概要がつかめる程度の記述がなされている箇所が多く、学習しやすいです。
このように説明が丁寧で量が多いので、怠惰な私はサラッと読みたくなります。しかし、本書だけでなく法律書一般に言えることですが、
1.細かな表現にも気を配って書いてあるので、注意しないと痛い誤解をします。また、
2.ただでさえ各学説で要件効果が異なるのに(数学なら証明は複数あってもルールは1つ)、
3.その要件効果が文章の中に埋もれ(数学なら「定理 α⇒β」と本文と別に明示)、
4.しかも本全体にわたって理解していないと犯罪を処理できません(数学ならその部分だけの理解でも応用上は困らないことが多々ある)。
そのため、ノートに整理する必要を生じますが、私の場合、本書は5,6時間で20頁進めば良い方で、とにかく時間がかかります。
ですが、やはり説明が丁寧ですから、「入門書を読み終えて突っ込んだ議論も知りたい、だけど分かり易いものを」、という方には本書をお勧めします。
なお、3版と比べると、章の順番を変えたり、改説したりしただけでなく、表現の変更・増減も散見されます。3版の最新判例は最決平成10年7月10日刑集52巻5号297頁でしたが、その後59件が追加され、最新判例は最決平成17年12月6日刑集59巻10号1901頁です。条文索引はありません。
結果無価値論の本ではない
本書が結果無価値論の基本書として紹介されているのは驚きです。初版のときから実質論を強調されていましたが,版を重ねるにつれてその傾向が強まり,今では,藤木説に近づいています。
佐伯千仞先生から,平野竜一教授へつながる我が国の結果無価値論は,刑法の持つ社会統制機能の限界を深く自覚し,処罰範囲の明確さを何よりも重視するものです。単に,違法性の本質を法益侵害ととらえるだけではありません。
東京大学出版会
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