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エコ社会特集 ロハスの思考 (ソトコト新書)


ロハスの思考 (ソトコト新書)
ロハスの思考 (ソトコト新書)

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これぞサイエンスの入門書

日本では、学校で理科の授業こそあるものの、
科学的なモノの見方や科学と哲学の境界、科学史についての理解が
不十分であるとしばしば指摘される。
この本ではまず「はじめに」において、なぜ勉強をしなければいけないか、
なぜ数学を学ぶのか、なぜ直感に頼ることが危険なのかを明快に述べている。
本編においても、生物関連のトピックを中心におきつつ、クローンや狂牛病、
地球温暖化仮説といった科学と政治とにまたがる問題を意欲的に取り上げている。
そしてまた、生命とは何かという点にもジワジワと侵入している。
唯一残念なのはタイトル、ロハスという単語を見て
「健康と持続可能性に配慮したライフスタイル」を連想する人は少ないだろう。
ここは編集上の問題であろうが、カタカナ外来語でなく日本語で勝負して欲しかった。
全編に渡って、福岡教授の主張、あるいは科学哲学観が感じられる内容であり、
福岡伸一ファンは間違いなく「買い」でしょう。

知らないより知っていた方がよい

ロハス(LOHAS)とは何か?
牛が環境や人に対してインパクトが強いのはなぜか?
ロハスな水とは?
携帯電話は安全か?
坂本龍一の考えるロハスとは

など、福岡伸一先生の幅広い知識と交流から「環境」と「健康」について考察しています。

ただ、本書は雑誌「ソトコト」に不定期連載されていたエッセイをまとめたものなので、読後感としてはちょっと中途半端(物足りない)かな・・・。本書を入り口に、ロハスについて考えるのがちょうどよいと思います。
環境問題へ向けての最低限の知識

本書はロハスの基本のキを教えてくれる本。
ロハスはひとつの生き方でありひとつの思想です。
感覚だけではわからない部分もたくさんあります。
きちんと勉強して納得しないといけないものです。

毎日の生活の質を高めていけるよう、まずは本書から取りかかってみましょう。
困ったもんだ

狂牛病に関する刺激的な仮説や、先頃出た『生物と無生物のあいだ』で
多くの一般読者を魅了した(むろん自分も魅了されたひとり)気鋭の生物学者によるロハス論。
「ロハスの基礎知識」では広範な論点がコンパクトにまとめられ、
批判的にではあるが、ロンボルグにまで言及されており、目配りも利いている。
しかしここではある種のインテリが陥りやすい典型的な陥穽が現れている。
科学者としての誠実さ緻密さは疑い得ないだけに、困ったもんだとしか言えない。
この手のコスモポリタン・エリート(対談で出てくる坂本龍一などもその典型だが)
のロハス志向に特有なのが、地球資源の有限性は云々するくせに、
限られた資源をいかに配分すべきかを考える思考であるところの
経済学やリスク論に対する恐るべき無理解である。
狂牛病の全頭検査の是非についても心情的にはともかく(自分も心情的には…)
冷静に考えれば、強硬に全頭検査を主張するのは横暴と言うしかない。
また「はじめに」で「直感が導きやすい誤謬を見なおすために」勉強しよう、
とあり、これには諸手を上げて賛成できるのだが、後の方では、
専門家の知見に対して素人の直観を擁護しているのは疑問である。
一種のシステム論的全体論である動的平衡論に基づく「時間性」の倫理が語られるが、
これも「ある種のインテリ」には心地良く響くだろう。
内田樹なども哲学的な文脈から「時間性」を抽出し奇妙な社会評論を繰り広げているが、
相互の影響関係でもあるのだろうか。
確かに環境も時間性も生命の連続性も大切だが、
もっと切迫した貧困と死にさらされている人々のことも忘れて欲しくない。
We must take care of ourselves

「完全に中立な専門家などいない」
「専門家は職業であり、彼らはそのテクノロジーが広まることで糊口をしのいでいる。
だから常に彼らはある選択肢に関して、リスク対ベネフィットの説明に一定の省略を行い、
何らかのインセンティブを設けて、そのテクノロジーを受け入れる方向に誘導する。」
「専門家がもし素人に対して、なんらかの優位性があるとすれば、それはそのテクノロジーの"危うさ"に気がついている、ということだ。」

「私たちは操作の延長線上に解答はないことを知るのである」



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ロハスの思考 (ソトコト新書)

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